2013年02月24日

1Kアパートのその後(その3)


設計事務所から電話があり、「重要な話があるので打ち合わせをしたい」とのことでした。心臓が高鳴りました。事前に、確認申請で、階段は外階段扱いではなく、内部階段扱いになるかもしれないということは聞いていたので、そのことで付加設備が必要になるだろう程度で考えていました。「具体的には直接会って話したい」とのことでしたので、電話では話せないよっぽどのことが起こったのだろう。更に心臓がパクパク高鳴りました。「何があっても驚かない!」と言い聞かせました。

ところが、驚きを通り越して予想だにしなかったことが起こってしまいました。

・・・・。

今のプランでは確認申請がおりないということです。階段が内部階段扱いとなるので、外階段にしないと「アウト」ということです。
アパートの真ん中にあった階段を端っこに寄せる必要があります。そうなると廊下も必要になってきます。修正程度の話ではありません。完全にアウトです。どうあがこうが今のプランを完全に変更しなければ、どうしようもありません。

もう、・・・・・、確認申請を取り下げるしか方法はありませんでした。

怒りが、こみ上げてきました。初歩的ミスを犯してしまったのです。しかし、今更怒りを設計事務所に向けても何の得にもなりません。そこは冷静(表向きは)に事のいきさつを確認しました(動揺は止まりませんでした)。言い訳もしていましたが、もうそれを責める気力もありませんでした。

・・・・・。

長い沈黙の後、「今後が大事、逆にもっといいものを作るつもりで頑張りましょう!」と設計事務所を慰め、気持ちを奮い立たせました(少しカッコよかった!?)。

設計事務所を替えることも考えましたが、得策ではありません。時間とお金が余計にかかるだけです。気持ちを切り替え、プラン変更を早急に仕上げる必要があります。

・・・・・ということで、設計やり直しです。

当初設計は、予算が大幅にオーバーしていましたので、1階ピロティーを諦めて6階建てに落とすことにしました。そのことにより(前回も書ききましたが)、消防設備(連結送水管)避雷針設備と余計なものもなくなります。これで、大幅予算オーバーの心配が無くなります。

しかし、廊下を設ける関係で一部屋あたりの面積が1坪近く減ります。1Kの1坪は痛いですね。敷地が中高層地域半分、低層地域半分で、中高層地域部分に目一杯建てる計画としていたので、前後左右どこにも行き場がありません。ピロティーを無くしたせいで、駐車場も減ります。それと1階部分の入居率が将来的にどう影響及ぼすか気になります。リスクが増えてしまいました。

何か差別化できる手立てはないものだろうか!?
限りあるスペースなので、デッドスペースを無くするために柱の形状を変え玄関を大きくしたり、壁の空きスペースに本棚を埋め込んだり、クローゼットの収納部分の工夫といろいろ検討を進めています。設計事務所も「こんな窮屈な設計は初めての経験」と嘆いていましたが、一生懸命取り組んでいます。構造担当者(別会社)にも、柱の形状から、経済設計のための無理な注文、配筋方法と細かいところまで指示を出しています。さぞかし嘆いていることでしょう(プライドを傷つけているようですまないと思っています)。

そんなところで、現在確認申請再提出に向けて悪戦苦闘中です。


つづく(少し間が空きます)



Posted by 普天間320 at 01:02│Comments(0)
 
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